テキーラ!

 日本とメキシコの貿易協議の結果、関税が撤廃で値下がりが予想されるテキーラです

 テキーラというと、とてつもなくアルコール度数が高いと思ってる人が多いのですが、 アルコール度数は40%前後、標準的なウイスキーなどと同じ度数です。
 ワイン、日本酒が20%前後ですので、高いと言われれば高いでしょうけど、無謀な度数の酒ではないわけです

 テキーラはリュウゼツランの一種であるアガベテキラーナと言う植物の株を、さいて、蒸し煮ます、そして、 絞った液を原料とした、蒸留酒で、そして、メキシコのテキーラ村で作られたもののみをテキーラと呼びます。
 テキーラ村以外で作られたものをメスカルと呼びます。
 ですから、何ゆえ今までテキーラは他のスピリッツよりも高い関税がかけられていたのかは甚だ疑問であります。
 日本でテキーラが製造されてるわけでなし、日本酒や焼酎と比べるものでもなし、謎です。
 テキーラは熟成方法によって、シルバーとゴールルドに分かれていて、まさしく見た目で分ります。
 シルバーは熟成をせずに、アルミの樽で短期貯蔵したあと、水を足して作られますが、 ゴールドは樫の木の樽で熟成し、2ヶ月以上熟成でレポサド、2年以上熟成でアホネと呼ばれます。
 ウイスキーやラムのように熟成期間が長いものはそれなりに高価なものになり、 日本で標準的に手に入るものですと、高いもので1万円前後になります。

 テキーラがきつい酒と思われる原因は、その、独特な味わい。 甘いような、生臭いような、なんとも表現しにくい、日本人にはなじみにくい味、 その味を指してきつい酒と呼ばれるのかと思います。
 しかし、その味は、ぬるいとそう感じますが、冷凍庫に入れ、とろとろになるまで凍らせて飲むと、 まるで別物、ドライですっきりとした酒に大変身です。(アルコールが40%以上ある酒は冷凍庫に入れても 完全に氷つくことはありませんから、安心して冷凍庫に保存してください。)  あともう一つの原因が、その飲み方ではないでしょうか?
 テキーラというと、ショットグラスに注ぎ一気に飲み干す、こんな飲み方を想像するかもしれませんが、 メキシコでも、ストレートで一気はしてなくて、大抵、ソーダやジンジャーエールなどの炭酸飲料で半々に割って、 それをショットグラスで飲んでるだけで、そうアルコール度数は高くありません。(但し、それを数飲むので、 アルコール摂取量自体は多いでしょうけど)。
 もちろんストレートで飲む場合も多数あります。
 その場合は塩とレモンをかじりながら、飲み干すのがいいとか、塩をなめながら飲み、最後にレモンをかじるとか、 どちらもいらないと言った意見や、塩はいらない、レモンはいらないなどなど、酒飲みの数だけ、 飲み方はあるようです。
 塩で飲む場合も塩は手の甲に乗せて、それを舐めるとか、グラスのふちに塩をつけて、 それを舐めながら一気に飲み干すとか。
 塩自体も、岩塩がいい、リュウゼツランについてる毛虫のおしっこを乾燥させたものが良いとか、 毛虫を炒って、すりつぶしたのが良いとか、さまざまです。
 いろいろ試して、自分のスタイルを見つけるのもテキーラの楽しみの一つですね。
 バーですと、そういう会話から話が弾んで、隣の人と仲良くなるきっかけにもなりますし。

 カクテルにするなら、ローリングストーンズも愛飲したテキーラサンライズや (テキーラサンライズなんて曲まで出すくらいフリークなそうで)。
 悲しい逸話のあるマルガリータ、暑い夏ならフローズンマルガリータなどなど、 ストレートでは飲めなかった人でも知らず知らず、テキーラを楽しんでることは多いのではないでしょうか?

などなど色々な楽しみ方のある、テキーラを安くなったら是非楽しんでみてください。

最後にテキーラベースのオリジナルカクテルのレシピを。
 
ワインを使わず、ワインの味がする?謎のカクテル。
メキシカンワイン

   材料

テキーラ 30ml
レモンジュース 15ml
グレープフルーツジュース適量

 作り方

グラス(250ml入るグラスがお勧め)に氷を入れ、
材料を注ぎます

軽くステアして、レモンを添えて完成

さっぱりした味で、夏に特にお勧めです

TEXT by 5suke

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