バート・マンロー スピードの神に恋した男

バート・マンロー スピードの神に恋した男

映画「世界最速のインディアン」の主人公バート・マンローの伝記
と言っても彼のスピードへの挑戦と人となり、そして多くの人との関りを描いた作品

バート・マンローと言えば1920年モデルのインディアン・スカウトを長年改造し1967年にボンネビルで1000cc以下のクラスで新記録を達成
実は350ccのヴェロセットも長年改造しニュージーランドやオーストラリアではこちらでも大活躍

パーツを全て手で作るあたりポップ吉村に近い人です
バートとポップ、似た者同士だと
でもバートとポップの最大の違いは家族が支えてくれたか?
ポップはファミリーで挑戦
バートは仲間は大勢いたけど、基本一人
この差なんだろうなー!と思い読んでました

それ以外でも映画と実際の違い(ボンネビル初挑戦の時もエントリーはすんなりと
しかし車検はかなり難儀だったようで)
ボンネビル10回の挑戦と10回の失敗と
流線形カウルの悪戦苦闘
高地ゆえのセッティングの難しさ
などなど

一人の人間の挑戦のすばらしさと限界点
(バートは世界記録を目指したのではなく、自分の理論や作業がどれだけの結果を出したのか知りたかっただけなので、そういう点では限界点などないのかも知れませんが)

73年WGP500ccで活躍した同じくニュージーランドのキム・ニューコム
彼も船外機を流用しバイクを作り世界に挑んだ男
キムとバートの交流といのはなかったのかな?

などなど色々読み応えのある一冊