小さな巨人 エウジーニョ・ラッツァリーニ 1969~84

かつてのWGP125ccや50ccクラスというのはGP歴20年というベテランライダーが多い職人クラスでありました

 

軽排気量の王者アンヘル・ニエトと同時期に彼と戦い、またチームメイトとして支えあったライダーがイタリアの誇る小さな巨人 エウジーニョ・ラッツァリーニ

 

身長が150cmちょっとしかない文字通り小さな巨人ラッツァリーニ

50ccで2つ、125ccで一つのタイトルですが、彼もエンジニアとしても優秀でガレリ125のモノコックフレームの祖をピオバティッチ時代に築いたり(そのピオバティッチからミナレリ、そしてガレリへとモノコックフレームは受け継がれていきます)

せっかくクライドラー50でタイトルを取ったのに、クライドラーワークスから放出されたのだけど、男の意地で型落ちクライドラーをフルチューンしイプレムの名前でエントリーし見事連覇

タイトルは3つと少ないですがランク2位は50、125cc含めて8回も記録

 

70年代散々苦い思いをしてきたアンヘル・ニエトとガレリワークス入りをしてからは125ccではニエトをエースにすえ、ラッツァリーニはあくまでサポートとマシン開発に重きを置き、50ccでタイトルを狙うもステファン・ドリフリンガーに阻まれ50cc消滅と共に125ccに専念

最後の年84年もランキング2位で15年に渡るGP生活に別れを告げました

 

引退後の90年代の125ccクラス、まだヤマハTZ125が復活してなかった頃に突如エントリーリストに現れたヤマハの名

イタリアヤマハエントリーで125ccのマシンが登場する!ということで騒然としましたが、ラッツァリーニさんがYZ125のエンジンで作ったもので、さすがにポイント獲得とはいかず1シーズンで撤退

しかし、これがヤマハTZ125復活の切っ掛けだったとかないとか

 

 

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