保谷の昔と村人たち

旧保谷市のロータリークラブが設立25周年に発刊した「保谷の昔と村人たち」
保谷の歴史を記した希少な冊子
平安末期から江戸期までの保谷の歴史と庶民の生活を資料を基に編纂
(発刊当時は下野谷遺跡もまだ発掘してないので)
上保谷、下保谷、保谷新田の成り立ち

保谷と言う村が上、下に分かれたのではなく、上保谷、下保谷共に独立した村が発展していき保谷村を形成していき

江戸期に保谷新田(現新町)が開拓され

で、柳沢はどうも柳沢ってエリアで名主もいたようで
旧保谷の地主さんというと保谷、野口、下田、桜井
六名でいうと岩崎、桜井、中村も
当店の家主細田さんも明らかに地主なのに、この六名以外の地主、都築、金子、三浦、本橋、蓮見、高橋にも名を連らねてない不思議

おそらく柳沢名主だったのが細田、都築さんだったのでしょう

田無の成り立ちも少し触れてて、江戸時代に青梅街道が整備され、所沢街道との分岐点である田無の開発が始まり、隣の保谷村を中心に近隣の人間が移住し開発が進んだと

江戸時代の村民の食生活や年中行事なども事細かに記され、保谷村に関わらず、当時の農民の生活というものが窺い知れて興味深い

この冊子、発刊が1999年
ロータリークラブ25周年というのもありますが、翌00年に田無と合併が決まっていたので、保谷最後の発刊という意味合いもあったのでしょうね
当時、この冊子の発刊を決めたロータリークラブの会長の野口さん(自分にはどの野口さんか分からぬが)いい選択してくれました