なんだかんだ10年も発行されてきたレーサーズも、この号でしばしお休み
そんなピリオドを飾るのは、WGP500、2ｓｔ時代最後のエポックメイキングなマシン NSR500V
９０年代の500ｃｃクラスは、まともな市販レーサーが無く、８０年代前半のスペックのRS500.RGB500が未だに走る有様
それすらエントリーが減ってしまい、９２年にはヤマハがYZRのエンジンを市販化させ、フレームビルダーに託す
しかし、４気筒故の運用コストの高さの問題と元々型落ちエンジンの市販化だったので、数年でトップのペースについていけず
そんな中、ホンダが出した答えは２気筒の市販レーサー
まずはワークスで先行開発をし、それを市販化の手法はかつてのNS500とRS500の関係と同じ（フレームに至っては同一）
そんなNSR500Vを開発した岡田選手、青木選手のインタビューを交え、NSR500Vの利点、問題点などを掲載
タイヤさえ専用のがあれば勝てたかもしれないという記事を読むと、もったいないなと思うところと、全日本の500ｃｃクラスがあれば、ミシェランでなく（ホンダはミシェラン契約）ブリヂストンあたりに専用タイヤを開発させ実践で走らせられたのになー！と（国内ではブリヂストンやダンロップをホンダワークスでもはいてることはザラにありました）
最後の500Vライダー（ワークスとして）となったS・ジベルノウ、ドーハンの負傷を受け、急遽４発に昇格
その後釜にJ・P・ルジアを招聘しようとするも彼はWSBでビモータと契約（しかし、そのビモータは出場することなくエントリー取り消し・・・）
それゆえにライダー不在であったこともあり、500Vの開発は中止したという話も聞いたことがあります
９０年代後半のGPマシンの情報は非常に少なく、詳細を知ることは今までできませんでしたが、ここに来て500Vの真相というのは興奮するものがありました
500Vはストリート版も発売してくれたらナー！と思ったりも（笑）
それではまたRACERS復活までしばし待ちましょう
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