ポップ吉村の伝説

寒くてバイクに乗る気も起きないので読書に浸っております

今回は「ポップ吉村の伝説」
もはやヨシムラと言っても若い世代だとポップを知らない人もいる時代ですが、ヨシムラを作り上げた吉村秀雄氏の予科練合格から事故による離脱
航空機関士としての再起と戦時協力で特攻隊の先導など戦時体験を経て、戦後もぬけの殻になってしまったポップがバイクに出会い、チューニングにのめり込んでいく過程
ホンダのマシンのチューニングとホンダのとの提携そして確執
九州から東京福生への進出とアメリカ進出と裏切り、そこからの再起とスズキとの出会い
鈴鹿8耐開催とホンダとの対決
ここまではとあるTVドキュメンタリーでも扱われました
その後、GSX1000Sでの苦戦と娘婿加藤昇平の死、油冷GSX-Rの登場とヨシムラ黄金期の到来
そしてUSヨシムラを再生させ軌道に乗せた息子不二雄氏へのバトンタッチまで描かれております

家族経営の小さい町工場が大企業ホンダと戦う
それを実現したのはポップの神がかったチューニングと情熱と執念
それを支えた家族
なにかと理詰め理詰めのビジネスの今ですが、時には情熱とともに実行する行動力も大切であることをポップは身をもって示してた
そんな風に感じられる作品
ビジネス書や本田宗一郎伝も大切ですが、こちらもぜひ読んでもらいたい一冊です