レッドバロン

昔の特撮ロボットでもなければ、バイク屋チェーンでもありません
今から100年前の第一次世界大戦で初めて航空機が戦場に登場し、80機撃墜のドイツ軍エースパイロット、M・リヒトホーフェンの話
彼は機体を赤く塗ってたのでレッドバロン(実際男爵でもありました)と呼ばれ連合国側からも賞賛と畏敬を受けた男の物語

単なる戦争の英雄の物語でなく、軍神として祭られ、それが多くの将兵の命を奪う事となることに苦悩する一人の若者の物語として描かれております
過去にもレッドバロンは映像化されてますが、ドッグファイトシーンは発煙筒を焚いて落ちていくだけ
この作品は2008年なのでCGの出来も良く、優雅に見える航空機での戦闘も落ちていくときは壮絶
エンジンのバルブの動きもきっちり描写
考えてみれば100年前のバイクや車ですら恐ろしいものがあるのに、それで空を飛んで、ましてや戦闘を行うなんて正気の沙汰ではありません
CGを使いまくったアクション映画はおなか一杯ですが、歴史ものでCGを使ってきっちり当時の再現は大歓迎

古い車やバイクが好きな人は見入る作品です

ちなみに彼のいたエース部隊にはヘルマン・ゲーリングやゲルニカ空爆の指揮官だったヴォルフラム・リヒトホーヘン(彼のいとこ)も在籍