アブソリュート・ビギナーズ

1958年のロンドン、ソーホー地区が舞台のミュージカル映画

58年と言ったらモッズの黎明期
ティーンエイジ革命が起こった年
本作もティーンエイジ革命とノッティング・ヒル暴動を軸に恋と出世、夢と現実、金とロマンスを描いている

第二次大戦の爪痕も癒え、上り調子になったイギリス経済はティーンエイジャーと呼ばれる20歳前の若年層にも経済的な余裕を与え、彼らが消費者として重要なポジションを獲得するに至り、彼らの流行を端と発する新しい流行 黒人音楽であるジャスやR&Bを好み、イタリアンスーツに身を包みイタリアンスクーターに乗り、浪費と消費に明け暮れる若者文化 モダンエイジズ モッズが現れる

モッズより一世代上になるテディ・ボーイとの対立やモッズムーブメントも結局は資本家たちの思惑に過ぎない現実などをミュージカルで仕立ている

80年代の作品ゆえに映像がMTVっぽく58年のロンドンのアゲアゲな雰囲気はこんなだったのか?分かりかねるがモッズ黎明期を知るには良い作品

もちろん主人公の愛車はベスパGS、資本家の黒幕にデビッド・ボウイ
当時全盛のアーティストも多数出演し、レイ・デイビス、シャーデー・アデュ、パッチィ・ケンジット等々出演

ミュージカルが苦手な自分でしたが、これはテーマが自分好みという事もあり楽しめた作品です