【バイクで巡る関東城跡】小倉城(埼玉県ときがわ町)

久しぶりの城跡巡りは比企郡城館郡の一つである小倉城

築城時期は不明だが小田原北条方の城として稼働していた模様
この城の特徴は、この時代、関東の城は石垣を持たず土の城だったのだが、この小倉城は石積みというか石垣が用いられてる事
山自体が岩山だった為、築城時に出た石材を流用した石積みで土塁ならぬ石塁を構築した模様

保存状態というか発掘状況が良好で、遺構をはっきりと見れるのもこの城の見どころの一つ

麓の大福寺に駐車場があり、そこから登城口があります(このルートは戦国期以降に出来たルートであるそうです。勾配はきつく足腰に自信がない場合は別ルートをおススメ)

写真では分かりにくいですが勾配きつし、足元も悪し

その代わり、第一郭に直ぐたどり着け、見晴らしの良い展望スペースにも行けます

枡形虎口と言い、登城ルートですが、90度に曲がり敵方の侵入を阻むとともに角に来た敵を弓や石、はたまた熱湯などで迎撃しやすく出来てもいます
このあたりでも石積みを使ってたようです

第一郭と第二郭を隔てる堀切
橋は近年の発掘作業にかけたもの

第二郭と第四郭の間の大堀切
最初のディフェンスラインと言っても良い防御機構

第三郭に築かれた石積み
土の城しかなかった関東に於いてはこの石の壁を見た侵入者は絶望感に捕らわれたことでしょう

入り口の大福寺にて貰えるガイド冊子
ルートや各見どころが詳細に乗っていて、散策前にじっくり読んでおくとスムーズに回れます
第一郭にも置いてあるので、枡形虎口ルートで登城の際はそちらで貰ってください

第一郭からだと杉山城や菅谷城、そして松山城も見渡せます
後北条時代、神奈川の都筑や港北に小机衆を中心として支城網を発達させ狼煙による通信をして密接な連携で防御をしていたようなので、こちらの比企郡でも同じような連絡と連携で防御をしていたのではないでしょうか?

駐車場は無料でトイレも完備、勾配はきついのでちょっとした登山位の装備は服装はしておいた方が良いでしょう
周辺も含めて自販機一つないので水分も持って行った方が良いですよ