元手60万でお店を始めよう!(低予算で店舗開業) その1

  元手60万で開業してしまい、四苦八苦だらけでありましたが、なんとか続いてしまってます。
 そこで、近年CAFEブーム、独立ブームに乗って、自分もお店をやってみようと考えてみてる人は、多いかと思いますが、やはり先立つものは、お金!
 色々な成功談を見ても、1千万元手にかかったなど、どうも夢も希望もない数字を出されてしまってわね。
 当店のように60万というのは、運の良さもないとですが、100万位からなら、どうにか出来る数字だと思います。
 で、どこまで参考になるのかは分りませんが、Diamond Headでの低予算開業及び維持発展方法なんかを!

 おそらく飲食業では使える方法だと思います。物販はまた色々違うので、どこまで参考になるかはちょっと経験がないので・・・

 では、早速いってみましょう。

 まずは飲食業にはどんな資格や届出が必要なんでしょうか?
  届出

 保険所への飲食業開業の届出
 消防署への届出

 保険所へ開業の届出には、衛生管理の資格が必要になってきますが、これは申請時に資格がなくても、申請時に資格習得の講習の受付を済ませば、問題ありません。
 衛生管理の資格は、基本的には5千円の受講料を払って、講習会に出席して、終了時には発給してもらえます。要は5千円払って資格を買ってる感じです。一応、一日の講習なんですが、最後にテストのようなものはありますが、酷い点でももらえるようです。分ってる人は講習の間中寝てる有様で。
 開業が決まってからだと、なかなか一日潰して、講習に行くのも大変ですので、開業を考えてる人は、時間のあるうちに講習に行って、資格だけ、もっておくのもいい手かも。

 消防署への届出
 これは一体何を届けるのだろうかと思うでしょうけど、防火管理の届出です。
 特に人が集まる場所の管理者に必要になってくる資格で、店の規模によって、甲種、乙種とわかれています。
 店舗の上がマンションのような物件の場合は間違いなく消防署が来ますので、これも届出と防火管理の資格は取っておいたほうがいいでしょう。
 この届出も先ほどの保険所と同じく、防火管理の資格があるのが前提となってきますが、これも後に習得ということで、申請はおりてしまいます。
 この講習は、普通の店舗の場合は乙種でいいのですが、(乙種は1日で講習終了)講習会の開催が甲種を基本にやってるせいか、なかなかありません。
 甲種はデパートや映画館に必要な資格なのですが、2日間の講習なのがしんどいです。
 ただし、例によって、テストが酷い点でも資格そのものは発給してくれます。但し、今回は居残りさせられますが・・・
 受講料は甲種、乙種ともにありませんが、テキスト代で5千円ほどかかります。もし知り合いにそのテキストを持ってる人が居たら、貸して貰っても問題なしです。入り口で無理強いすることはありません。
 これもあらかじめ資格だけ持っておくのもいいでしょう。

 これら二つの申請と資格は、例えば、店が火事を出したり、食中毒を起こさない限りは、それらが無くてもそう問題はないでしょうけど、長く店をやる限り、必ず、問題は発生します。それがどんな問題になるかは、本当に分りません。ですから、ちゃんと店を続ける意思があるなら、その決意のつもりでも届出と資格は持っておいたほうがいいです。

 飲食店の場合、調理師の資格は要らないの?と思うでしょうけど、調理師の資格は無くて全く問題ありません。ただ、調理師の資格の中に衛生管理の資格も含まれてだけで、調理師学校をでたり、どこかで修行しないと飲食業は開業出来ないことはないです。

 先ほどの資格習得の講習会の案内は保険所、消防署に行けば、ありますので、そちらに問い合わせてみてください。

 んで、もって、店をやるには、店舗を借りるなり、購入するなりしなければなりません。
 保険所の届出も、店舗の検査がありますので、まずは物件探しから始めないとです。

 不動産屋で探しても、これが一番問題ないのですが、どうしても、敷金、保証金などなどで最初から200万くらいは掛かってしまいます。
 もちろん、低予算物件も無くはないですが、そうめったにありません。(低予算物件で開業する場合のことは後に触れたいと思います)
 一番安上がりなのは、今、店を開業していて、廃業を考えてる人から、店の権利(その場所で営業する権利、店舗を購入するのとは違います)を譲ってもらうのがいいでしょう。
 
 店舗の場合は保証金が非常にネックですが(保証金が高い)、大抵、退出時に2割引きくらいで返却されます。
 ですから、廃業する人は、その返還される保証金以上返ってくるのなら、権利の譲渡はそう悪い話ではないのです。それに店舗を完全にサラにして返還しないといけない場合は、解体費用だけでもかなり費用がかかりますので、それらの負担がないだけでも、廃業者にとっては楽になります。
 
 開業者のメリットとしては、内装費用に金が掛からない、(特に水周り、ガス周り電気関連はは自分でも施工は出来ませんし、内装工事だけでも馬鹿にならない費用がかかります)、元々飲食業をやってたのなら、保険所の営業許可は間違いなくすんなり降りる。(衛生基準を満たしてないと、営業許可は下りません、細かい問題点なら、是正勧告だけですみますが。ですから、一から百まで、自分で内装工事をするのは不可能に近いです。知人などに内装工事屋や、そういうことができる人が居れば良いのですが。あと、最低限、工事を依頼し、残りを自分で行う。これもいい作戦でしょう。)

 知り合いが廃業をする、と言うのも、そうめったにあるものでは有りません。そういった場合は店舗専門の雑誌、月刊店舗があります。
 ここには店舗売りたしコーナーがあるので、そういった情報誌を利用するのが一番の近道です。

 廃業者から権利を購入する場合、向こうの足元をあまり見すぎるのは、お勧めできません。確かに、相手は、お金に困ってるので、譲歩さすのは簡単ですが、あんまりごり押ししすぎると、だったら売らない!とならないこともありません。
 こちらの要求、相手の要求、折り合いつくように話し合うことが大切ですし、後に要らぬトラブルを防げます。(最悪の場合、逆恨み等も無きにしもあらずです)
 そういった交渉術は開業したときにはお客とのやりとりも生かせますから、こういうことの経験もお勧めします。

 と、言った感じで、しばらく連載させていただきます。
 すこしでも、独立、開業の手助けになれれば幸いです。

続く 

質問等ございましたら、是非当店に遊びにきてみてください、できる限り回答します。
遠方で来店が出来ない方は、メールなどで質問してくれても結構です。