ホンダ トランザルプ400V
今でこそアドベンチャーモデルはポピュラーなものになりましたが、このトランザルプの600cc版が登場した87年はまだアドベンチャーという言葉も無し
そんなアドベンチャーモデルの先駆けとも言えるモデルの日本国内向けモデル
パリダカで活躍したXLV750やBMWのR80GSなどが大排気量のラリーレイドモデルとしては存在してましたが、もう少し乗りやすく、フルカバードで不整地からワインディングまでというコンセプトの市販車は初と言っても良いでしょう
まだ80年代は国内での自動二輪の免許は400ccオーバーは試験場での実地試験のみで、今の様に簡単に習得できなかったこともあり、600ccは300台限定販売
91年に待望の400cc版の登場でした
91年だと世のレプリカブームを陰りが見え始め、ツアラーも徐々に復権
ZZ-R400やGSX-Fなどのフルカバードのロードツアラーも注目を浴びだした中での登場でした
エンジンはスティード系の水冷OHC2プラグ、3バルブのNC25E
パリダカモデルアフリカツインなどもこの系譜のエンジンが搭載され、アメリカホンダはAMAダートトラック用のワークスマシンもこの系譜のエンジンと83年のNV400から息の長いエンジンとなりました
同様のコンセプト且つ2気筒エンジンはカワサキのKLE400(通称アネーロ400)
共に登場が早すぎましたがKLEは06年まで、トランザルプは600から徐々に排気量を上げつつ12年まで、そして10年の潜伏を経て750ccで現在に復活